英語の最終目的
- Hiromi Holden
- 2月5日
- 読了時間: 5分
更新日:2月8日
もうすぐ卒業をして、新しいステージに進む生徒諸君に、英語の先生らしからぬアドバイスをしたいと思い、今日ブログを書いています。
「英語を何故勉強するのか?」
この問いを私が先生時代に何度も子供たちにされました。。
特に、英語が嫌いな生徒に。。笑
その度に私はこう答えてます。
「自分を有利にするためよ。」と。。。
なぜ、「英語を勉強することが必要だ。」と言わなかったのか?
それは、実際英語を話せなくても生きていけるからです。
じゃあ、何で勉強しなければいけないのか?
それは、「知っていること」と、「知らないこと」では大きな差があるからです。
日本は小さな島国であり、輸出入に頼って生きながらえてきた国です。
でも、この理由はもう昔の話。。。
今はこれにプラス、
日本の国自体が変化してきているのです。
その大きな変化の中に多くの外国人が移住してきていることが挙げられます。
そして、日本はこれから深刻な人口減少を外国人労働者を受け入れることで
解消していく時代に突入します。
つまり、英語は話せなくても生きていける、日本に住んでいれば。。
という理由でさえ、あまり通用しないほど
日本国内でも英語が必要な時代になってきています。
もちろん、英語を無視し続けても、日本で暮らせないわけではないですが
必ず、どこかの場面で「やっておけばよかった」という
経験をすることでしょう。。
だから、「英語を知っている、使える」は、日本国内でさえ
自分を有利にできる、いわばアイテムになるわけです。。
英語ができれば、他の人と差がつきます。
例えば、人が仲介業者を介して外国のものを輸入しているのに対して
英語ができれば、触接海外とやり取りをし、自分で輸入できる。。
中に仲介業者を入れないことで、大きくコストカットでき、
自分の考えやセンスで世界中から
多くのものを手に入れることができるでしょう。
自分で会社を興すときも、ターゲットを日本国内だけに絞るのではなく
世界中をターゲットにできたら・・・
そう考えるだけで差があるのはわかるはずです。
日本語だけでもできなくはない。
でも、英語があればもっと広がる世界があることを
知っていてほしいと思います。
ですが・・・
一つだけ注意点があります。
ここが一番重要です。
今から英語の先生らしからぬアドバイスをします。
「英語は手段であり、最終目的ではない」
これを絶対に忘れないでください。
英語だけで生計を立てていくことは、容易ではありません。
英語だけで食べて行けるのは、きっと学校の英語の先生くらいです。
これも、適性がないと難しいですが。
通訳者でさえ、その道に精通していないと、通訳をうまくできないのです。
例えば
英語ができるから、医療関係の通訳ができるかというと、できません。
英語のほかに、医療の知識がないと、日本語がわからないので訳せないし
その逆もできません。
私はいくつか翻訳の仕事を請け負いました。
その中で一番難しかったのは「クラブ」のホームページの日本語訳。
ロンドンの某有名なクラブのホームページの翻訳でした。
実は、スポーツ女子だった私は
一度もクラブというところに行ったことがなく
全く知識がありませんでした。
だから、何を自分で書いて訳しているのかわからず。。
それをわかるために、何度かクラブに足を運び
踊るわけでもなく、ただひたすら観察していたことがあります。
きっと、周りのお客さんからすれば
私は踊らずに観察する変な女だったに違いありません。笑
何が言いたいかというと、英語がわかっていても、その本質になるものを理解しなければ
自分の言葉に直せないということを言いたいのです。
翻訳は直訳すればいいというものではなく、その内容を自国の人が分かりやすく理解するために自国の言葉に代えていく作業です。だから知らないことは、うまく訳翻訳できないのです。
英語がわかり始めると、字幕の日本語と言っている英語に差があることに気づきます。
映画の翻訳は、下の短い字幕というスペースと一瞬の時間で、
視聴者にわかりやすく理解させないといけないのです。
だから多少のことは削除して、似たような言葉を使ったり、時には日本の考え方を反映させたりしながら翻訳していきます。だから、実際の英語と大きく懸け離れた訳など、普通に多いのです。
何が言いたいかというと、翻訳という仕事でさえ、それぞれの知識が必要で、英語以外のスキルが前提の仕事ということを言いたいのです。
だから、英語の勉強を最終目的にすると、不利になります。
日本語に置き換えるとわかりやすいです。
海外にいて日本語ができるからと
仕事があるか?ということと同じです。
ゲーム会社にしろ、教えるにしろ、
その技術がないと仕事にならないのです。
だから、英語だけを勉強するのではなく、英語とは別に
もう一つ強い分野を身に着けてください。
今回卒業生に言いたいのは、このことです。
英語が得意であっても、それはそれ。
それ以外の分野で、自分が何ができて
何に興味があるのか?
そして、全ての教科において興味を持ち
自分の知らない部分にアクセスしてみましょう・・。
海外で働きたいと
漠然と思っているのなら、
海外で何が日本人に求められているのか?
どんな職業が進出してるのか?
探してみて逆算するといいでしょう。
海外で働くという知識は
ベン先生の得意分野ですので、
どんどん質問して興味を持ってください。
私たちが他の先生と違うのは
色んな国で経験をしているところです。
だから、どんどん利用してくださいね。
英語は手段に過ぎないけども
これができるのとできないのでは
選択肢の幅が違います。
何かできる事が前提で
してプラス英語ができることが重要。
ということを長々と書きました。。
子供たちが
大きく羽ばたけるよう
今後とも私たちはサポートしていくつもりです。
何かありましたら
気軽にご相談ださい。

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